無頼亭大阪日記 其の参

1月27日

うっひゃ~ぁ!
いろんな意味が込められた うっひゃ~ぁ だが
大阪公演全16ステージが終わったぁ~
「プロの役者なら平気で乗り切る」のかもしれないが、わしゃほんまにしんどいよ。

でも、まだ名古屋4本、東京18本、残り22公演が残っておるわけで、半分も来ちゃァいないわいな。

泣き言云っとるヒマもねぇ。よーいとよーいやまたどっこいさのせぇー

ひさびさに命削ってやってます。
「東京公演、何とかして(!?)、何としてでも観に来て下さいね」と言いまくりたいが、
どうやらチケットは、ほぼ完売らしい(;・ω・)ゞ・・・

写真「あー、大阪去るのが淋しいよ。」(DeadEndStreetにて)


無頼亭大阪日記 其の弐

1月25日

マチネ公演後に、ファントム&カルロッタ主催の串カツ会になんばへ。
二次会は、コング、セバこと永島克(・・・セバは、Sebastianのセバで、永島さんと云われてもピンと来ない)、中村まこと=まこっちゃんらと「徳永えりを励ます会」。
何曲も難曲を歌い、ファントムに翻弄され、はたまた傷付け・・・と、わやくちゃにされながらも強い意志を感じさせるクリスティーンを演じるのが、初舞台だなんて信じられなーい! しかし、この大阪生まれの「フラガール」育ちは、泣き言ひとつ云わず(そりゃ、どっかで云ってるかもしれんが)、毅然と立ち向かってる姿は、毎日楽屋から聴こえるファントム=座長の姿勢同様、我々を痛く感激させ、気持ちを鼓舞させてくれる。
ま、実際は芯の強~いナニワ・ガールなんだな。
ユカリ姐さんの「正しいナニワおばちゃん道」を継承盃するのも、時間の問題であろう。
何はともあれ、頑張れエリにゃん!! いやいや、それ以上におまえもな、頑張れヨタちん!

「えりにゃん会」
 法善寺決起集会

陣中見舞いに訪れ、ダルマ・シールをひとりひとりに配りはる赤井英和氏。仕事前とはいえビールを数杯あおって(!?)、あわただしくご出勤。
ゴキゲンに楽しい人です。


無頼亭大阪日記 其の壱

1月14日

初日は15時一発と滅多にないような滑り出しで、体力的にも気持ち的にも若干の余裕を持って臨めたのはありがたかったのだが、13時からというやつにはいささか閉口したなぁ。
歌舞伎や商業演劇などでは午前11時とか12時とか当たり前なのだが、こちとら、そんな風に体が出来てないのよ。
ましてや、13時/18時のマチネ・ソワレ公演ときたら、もうヘトヘト・・・。
まぁ、フツウより比較的マチ・ソワ公演が少ないのがせめてもの救いではあるが・・・。
で、この日は二発を終えて、すぐに劇場の隣のMBS放送局のラジオで、カルロッタ役の大西ユカリちゃんのナマ放送3時間番組に出るということになって、クリスティーン・えりにゃんと文化大臣・コング桑田はんと乱入。先に出てたETキングの代表の(千原兄弟の兄に似てる、どちらかと云うと芸人顔の)妙に人懐こい顔をほっこりした気分で拝みつつ、スタジオへ。
今回、一幕しか出番のないコングが、むべなるかな喋る喋る。
しまいにゃ、えりにゃんに「コングさん、お口チャック!」とたしなめられる始末。
本人曰く「二幕、ずっと楽屋にいて喋り足りてないんだもの・・・」と口とんがらがせる。
それがユカリちゃんのマシンガン・トークと合体すると、こりゃ完璧に「ナニワ夫婦漫才の世界」が、瞬く間に繰り広げられる。この二人のメオトマンザイっぷりを、いつか役で見てみたい。

初マチソワを終えたばかりで抜け殻のような私は、えりにゃんとただひたすら笑っているしかないラジオ出演であった。

1月17日
13時の公演が16時過ぎにハネると、夕方からコングと阪急東通りの旅へ。

二十数年前に初めて大阪に来た時、メリィさんに教わった東通りの白い蛍光灯の飲み屋たちは、今も何軒か健在であった。
扇町ミュージアムスクエアがあった頃は、小劇場の役者達がよく溜まっていたという「正宗」に案内される。
常連だったコングは、もちろん花紀京とベンガルを合わせようなオヤジさんとも懇意で、焼酎ロックと得意の「納豆揚げ」を注文。後で話したら、ルドゥ警部役の中村まことちゃんも何度か来たらしく、「あそこはゲソでも納豆でも、何でも揚げやがる」と。ここの面白いとこは、働いてる人たちが全員、オッチャン~オジイちゃんというとこが、何とも云えぬいい味を出しておるわいなぁ。
五人程の若者が入って来て、中の一人のフォトグラファーの人がコングの顔見知りで、HONZIのことも知っている人だった。
地回りよろしく、一杯半ひっかけて次へ。

途中、近くでバーをやっているという男の人に声をかけられる。80年代、EP4から派生したUnit4で歌ってたコングと、当時よく大阪にツアーに来ていた私を共に知っているという稀少な方であった。

続いて、パーカショニストの人がやっているという「楽園食堂」なる店へ。
今日の最終目的の店「Todo o Mundo」のオーナーのバンドでもギターを弾いているというカオリーニョ藤原さんのボサノムーチョのCDを聴かせてもらう。河内音頭とボサノヴァの浪花スパイス仕立ての融合や~!一杯だけ引っかけて、今日の最終目的地、お初天神通り裏、曽根崎デッドエンド・ストリートの「Todo o Mundo」へ。

おっと、もう寝ないといけねぇ。何故、ここに辿り着きたかったかは、また後日。

1月18日

ふうぅーっ、やっと『ファントム』大阪公演の初日の幕が開けた。
前日のゲネプロをいい感じでやり終えたので、落ち着いて初日を迎えることができた。
とは言え、やっぱ初日はどんな芝居で緊張するが、今回の私の場合、ハンパないぜ。
独り長々と語る場面もあれば、Mr.Phantomとのデュエットもあれば・・・あんまり言うとネタバレだから言わんが、かってないシンドさだよ。
役の重さに比例してか(?!)、これまたかってない程高ーい棲家を提供してもらって、18日間の大阪ライフを過ごすことになった。
身分不相応と言うなかれ、大淀を下に眺め、はるか六甲を仰ぎ、「ふうーっ」と日々、疲れきって吐息をはくのだから・・・

ミュージカル「ファントム」の詳細については、
こちらのページをご覧ください。

 

pagetop▲